ホウ素キレート塔/フッ素キレート塔
凝集沈殿処理水中に含まれるホウ素、フッ素を放流基準値以下の量に低減させるため、ホウ素吸着樹脂、フッ素吸着樹脂を用いるイオン交換樹脂によって除去します。
ホウ素吸着樹脂へ排水を通すことでpHは10~11程度のアルカリ性となります。
一方フッ素吸着樹脂の処理適正pHは4程度となりますので、適切なpH調整が必要となります。
一定時間通液すると塩酸、苛性ソーダを用いて再生を行いイオン交換能力の回復を図ります。
ホウ素吸着樹脂について
ホウ素吸着樹脂はホウ素をホウ酸イオンの形で除去し、吸着反応と再生反応は下記になります。
(錯体を形成して除去するため実際とは異なりますが簡素化して表記してあります。)
≪吸着≫
R-OH + B(OH)4- → R-B(OH)4 + OH-
≪再生≫
脱着工程:吸着したホウ酸を鉱酸によって溶離させます。
R-B(OH)4 + HCI → R-Cl + B(OH)4-
交換基交換工程:鉱酸によってCl型となった交換基を苛性ソーダにてOH型に変化させます。
R-Cl + NaOH → R-OH + NaCl
フッ素吸着樹脂について
フッ素吸着樹脂の吸着反応と再生反応は下記になります。
≪吸着≫
R-OH + F- → R-F + OH-
≪再生≫
脱着工程:R-F + NaOH → R-OH + NaF
洗浄工程:HCI洗浄